電脳化マダー?
さて今日からブログをはじめるわけだが困ったことがひとつある。
日本語が苦手なのだ。
母国語が苦手とは一体どうやって今まで生きてきたのか謎なのだけれども。母国語に限らず言語化が苦手だ。特に文章にするというのは実に面倒が臭い。
脳で考える事柄と文章を書くとでは、まったく別物であることを思い知る。脳内のイメージを文字に変換した時点で微妙に意味が変わってしまう。文字で表現できる限界に阻まれたときは心底ウンザリする。逆に、文字に変換したおかげでイメージがはっきりと明確になっていくことも多い。そうした文字のもつ可能性は非常に気に入っている。
ブログを書くことによって、文字の持つ可能性を探求しつつ、苦手意識を克服したいと思う。
「考察と所感」と名付けた遊びがある。ふと心に引っかかったテーマについて、調べて考えて本質を見つけるまで、理解したことを文字に書き起こしていく遊びだ。筆記用具があれば場所に関係なくどこでもできる。(ずっとTwitterで考察と所感シリーズを遊んでいたのだが、ブログで遊ぶことにした)
言語というのは実によくできている。頭の中のイメージを言語化するためには正しく意味を定義する必要がある。曖昧なままに言語化してしまうと、曖昧な言葉になってしまう。日本語が下手なのは、正しく言葉の意味を理解していないことが原因だろう。
意味がよくわからないまま言葉をしゃべると、たくさんの単語を並べないといけなくなる。例えば、「カメラ」という単語が何を示しているか知っていないと「光をレンズから取り込んでボタンを押すと画像を記録する暗箱みたいなやつ」と言わなければならなくなる。3文字で終わることが30文字以上も必要になる。実に面倒が臭い。
攻殻機動隊というアニメは、電脳化の技術が当たり前になっている未来の設定だ。無線でも有線でも脳を直接繋いで他人と映像を共有する方法が描かれている。言語を飛び越えたまさに理想的なコミュニケーションのひとつだ。たまにツイッターで「電脳化マダー?」と呟いているのは言語化によるストレスを感じたときだ。
ちなみに言語化は苦手だが、他の誰かといろいろとディスカッションをするのは大好きだ。
つまり、言語化するのは苦手だがしゃべるのが大好きオジサンだから、こうしてブログをはじめたわけである。